ブランドジュリエ Paris 通信 コロナウイルス

新型コロナウイルスで外出制限中のフランス、
実はバカンス気分

 

新型コロナウイルス。

日本では年明けからずっと、大問題のまま解決しませんが、フランスも悪化の一途をたどっています。

みなさんご存知の通り、現在フランスでは
食料品の買い出しにも外出証明が必要な状態です。
3月16日(月)、マクロン大統領はテレビ演説で、
17日(月)正午以降の外出制限を宣言しました。

 

本当に、あっという間に状況が悪化しました。

マクロン大統領が最初のテレビ演説で、16日(月)以降のフランス全土一斉の学校休校を宣言したのは3月12日のこと。
この時、在宅勤務と、移動・外出を控える呼びかけもされました。

一斉休校の期間は限定されず、
「さて、どうやって子供たちをみてもらおう」と、
働く親御さんたちは頭を抱えたわけですが、
その2日後の14日(土)19時30分、
フィリップ首相がレストランや映画館等の休業を宣言。

大統領の呼びかけにもかかわらず、
あまりにも大勢の人がカフェやレストランにいる、
というのがその理由でした。

「営業を続けるのは国民の生活に必要な最低限の施設のみ、
つまり、食品店、マルシェ、薬局、銀行、
郵便局、タバコ屋、雑誌スタンド。
外出は、食料品の買い物など必要最低限とし、
できるだけ家にいるように」と、
この時フィリップ首相は国民に呼びかけたのですが・・・

その翌日日曜日の、フランス人と言ったら!

 

公園もマルシェも、サンマルタン運河の岸辺も、人の山・・・
お天気のいい春の週末を満喫するパリジャンたちの映像が、SNSで拡散されました。

「こんなことしていたら、
イタリアみたいに外出制限されてしまうよ!」と、
私などは心配したのですが、
案の定、そうなったというわけです。

 

日本では、無人と化した
シャンゼリゼの映像が流れたりなどしているようで、
日本の友人たちは
私に「大丈夫?!」とメッセージをくれました。

 

でも実際は、外出制限がされた今も、
相変わらずののんびりムード。
ノルマンディーの海やイヴリンヌの森など、
地方のあちこちでも散歩を楽しむ家族が続出していると
ニュースで聞きました。
マルセイユのビーチには水着の人もいたと!

・・・さらなる引き締めは必至でしょう。

 

悲しいのは、当初「最低15日間」とされていた外出制限が、
とてもそれっぽっちでは終わらないと
予想され始めていることです。
「無責任な振る舞いをする人が多すぎる」と、
フランス人自身がフランス人を非難しています。
「イタリア人を見習え」と。


 

写真は、外出制限4日目の、3月19日のパリ13区の様子です。

桜の名所の公園も、入り口が閉鎖されています。

近所のスーパー「モノプリ」へ買い出しに行った際、
撮影しました。

スーパーもパン屋も、広さに合わせ人数制限があるので、
外で行列をして待つ(1メートル以上の間隔をあけて!)
覚悟していましたが、
そんなこともなく買い物ができました。

ついでに、すぐそばの国立図書館の桜を見に行ってみたら、ジョギングする人が大勢いました。
運動と犬の散歩のための外出は許可されているのです。
しかしこれも、「自宅から500メートル以内」というふうに、引き締めが厳しくなるでしょう。

 

新型コロナウイルスは、
空中を飛び回るような種類のウイルスではなく、
人から人へ直接・間接のコンタクトによって
感染することがわかっています。

私たち一人一人が家でじっとしていることが、
感染拡大を防ぐ最も有効な手段なので、
私は極力家にいます。

長引く方が嫌ですよね!

それではまた、

ア・ビアン・トー♪

 

 Keiko SUMINO-LEBLANC
 パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者

 1997年からパリに移住。
パリでの結婚・子育てを経て
フリーランスライター・コ  ーディネーターとして活躍中。
食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、
フランス、日本の数々 の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。

 keiko’s paris journal <パリ通信 – KSL> パリのライフスタイルを更新中

 

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